「こども館」は阪急・西宮北口駅に直結した商業施設にある企業主導型保育園です。現在、0歳から3歳までの19名が在籍し、スタッフは保育士12名、調理師2名を含めて総勢17名。立地、人員ともに贅沢な環境は、なぜ可能なのでしょうか。その秘密を探るべく、園長の杣本めぐみさんに、お話を伺いました。
総合教育企業が手がける保育園

「こども館」を運営する株式会社アップは、西宮・宝塚界わいを中心に、進学塾や英語教室、体操教室など、さまざまな教育事業を展開しています。2019年4月の「こども館」開園により、幼児から小・中・高までの一貫教育が実現。全部で13ブランドを持つ総合教育機関となりました。社員数は433名 (平成31年3月31日現在)。杣本さんもその1人です。
「こども館」の保育士は12名。さまざまな保育園や教育施設でキャリアを積んできた人たちばかりですが、保育の方法や考え方は人それぞれ。それをアップ流にしっかり確立していくのが、開園1年目の大きな仕事だとか。
保護者に嬉しい「手ぶら保育」
それでは、朝のごあいさつ風景を見学させてもらいましょう。
体操服はもちろん、園で使用するタオルや布団、帽子などはすべて園側が用意し、園で洗濯するのだそう。
保護者にとっては非常に助かるのだけれど、お値段が…。
手ぶら保育料込みだとしてもやや高めの保育利用料だと思いきや、よくよく聞いてみると、そこにはアップ独自の教育プログラム代も含まれていました。
はっきり言って、かな〜りお得です!

他園では真似のできない教育プログラム
アップブランドの入口と位置づけられている「こども館」のカリキュラムには、同社の教育プログラムがふんだんに盛り込まれています。これらが、すべて月額の保育利用料の中に含まれているというのですから、これは魅力です。
習い事代も必要なければ、通学にかかる手間も不要です。
乳幼児から社会人まで幅広い指導経験を持つAnup(アナップ)の講師陣が指導。年齢ごとにクラスがあり、特に1歳児用のカリキュラムはAnupのスタッフ、ネイティブ講師と試行錯誤しながら開発した完全オリジナル。
レゴ®スクール「LEGO education」の施設を利用。他の園では決して真似のできない本格的なレゴ教育プログラム。
専門のスタッフによる指導のもと、0歳児から参加。音楽を楽しみながら、身体的・感覚的・知的能力を育成する保育園定番のプログラム。
アップ運営のCUPSで行う体操教室。マット運動やトランポリンなど、充実の施設でさまざまな運動が経験できる。
文字・数・知恵を現在の年齢に適した教材を用いて、楽しく取り組むプログラム。

ってゆ〜か、保育施設というよりも教育機関レベルですよね。

